【費用の最適化】Google Cloud Storageのクラスの使い分けを簡単にまとめてみた。最後は筋肉に例えて解説。

【費用の最適化】Google Cloud Storageのクラスの使い分けを簡単にまとめてみた。最後は筋肉に例えて解説。

筋肉は長期保存(Archive Storage)ではなく、短期保存(Standard Storage)な生物学的組織なのです。
Clock Icon2024.03.18

概要

Google Cloud Storage(GCS)は静的なコンテンツ配信(Web配信,動画配信..etc)や監査要件に対応するためのファイルの保存等で使用されます。

このように様々な用途で使用できるGCSですが、その時の目的によりストレージクラスを分けることで、費用の最適化を行うことができます。

クラスは下記の4つに分類されます。
Standard Storage」「Nearline Storage」「Coldline Storage」「Archive Storage

今回はそれぞれのクラスに適した期間や用途をご紹介し、料金の最適化を測るための情報をお届けします。

また、Google Cloud Storageの保持ポリシーについて下記ブログで解説しています。
【安全なデータ管理】Google Cloud Storageの保持ポリシーとバケットロックによるコンプライアンス確保

Standard Storage

Standard Storageは取り出し料金が最も安いクラスになり、頻繁に出し入れをするデータの保存に最適です。
使用する場面としては、ウェブサイトのコンテンツやモバイルアプリケーションのデータ、または分析データなど、日常的にアクセスされる情報のホスティング/保存に適しています。

頻繁に更新されるコンテンツや、ユーザーが直接アクセスする可能性のあるメディアファイルなど、即時性が求められるデータの保存にも最適です。

Nearline Storage

Nearline Storageは、月に1回程度のアクセスが見込まれるデータの保存に適したクラスです。
取り出し料金はStandard Storageよりも高くなりますが、保存料金は低くなります。

使用する場面としては、月次レポートやバックアップデータ、四半期ごとにしかアクセスされないアーカイブデータなど、定期的だが頻繁ではないアクセスが必要なデータの保存に最適です。

データの保管にはコストを抑えつつ、必要な時にすぐにアクセスできる柔軟性が求められる場合に理想的な選択肢となります。

Coldline Storage

Coldline Storageは、年に数回のアクセスが予想されるデータに最適なストレージクラスです。
取り出し料金はNearlineよりもさらに高くなりますが、長期保存に適しており保存コストを抑えたい場合に使用します。

使用する場面としては、法的要件や業界規制による長期アーカイブ、災害復旧のためのバックアップなど、アクセス頻度は低いものの長期間にわたって保存が必要なデータに適しています。

コスト効率を重視しつつ、必要に応じてデータを確実/迅速に取り出したい時に便利なストレージクラスです。

Archive Storage

Archive Storageは、非常にアクセス頻度が低いデータのための最もコスト効率の高いストレージクラスです。
取り出し料金は最も高いですが、非常に低い保存料金で長期間のデータ保管が可能です。

使用する場面としては、数年に一度しかアクセスされないアーカイブデータや、企業の保管義務に基づくデータなど、長期間にわたり保存が必要だが、ほとんどアクセスされないデータに最適です。

最低限のコストで最大限のデータ保全を実現し、将来的なデータアクセスの可能性に備えたい場合に理想的な選択です。

それぞれの特徴をまとめた

  • 頻繁にアクセスされて長期保存を行う必要がないデータはStandard Storageを使用する。
  • 月1程度のアクセスで、中期間の保存を目的としたデータはNearline Storageを使用する。
  • 四半期のアクセスで、長期保存を目的としたデータはColdline Storageを使用する。
  • 年1回または数年に1回のアクセスで、監査用データ等の長期保存を目的としたデータはArchive Storageを使用する

上記はドキュメントを参考に書きましたが、あくまでも私の見解も含まれていますので、確実な情報を知りたい方は公式のドキュメントもお読みください。
Google Cloud Storage ストレージ クラス

筋肉は絶対Standard Storageである

筋トレをすると筋肉は増えます
そして、筋トレをサボると筋肉はすぐに縮みます

筋トレを継続して頻繁に筋肉にアクセスすると成長し続けます。(GCSでいうところ頻繁なアクセス
ここからわかる通り、筋肉自体は長期保存(Archive Storage)ではなく、短期保存(Standard Storage)な生物学的組織なのです。

筋トレは、この重要な性質をわかっていないと継続するという意思を持つことはできません。(継続しないとすぐに小さくなり虚無感に陥るため)

現に私は2週間で筋肉が15キロ以上減った経験があります。(ICUで死にそうになっていたことも関係するが)

筋トレはNearlin Storage(月1回)でも成長はせず、Coldline Storage(四半期)でも決して成長はしません。

これから筋トレやダイエットを始めようとする方に向けたアドバイスをするならば「筋トレ/筋肉には確実にStandard Storage的思考に基づいて頻繁に筋細胞にアクセスしましょう」です。

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